飽き性の頭の中

今は福岡でWeb開発をしている26歳。単なる文字の記録。

読書メモ「ニュータイプの時代」山口周

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こんにちは、たわです。「ニュータイプの時代」を読んだのでその時のメモを置いておきます。

ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式

ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式

  • 作者:山口 周
  • 発売日: 2019/07/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

オールドタイプがニュータイプにアップデートされなければならない2つのポイント

オールドタイプの思考・行動様式が、有効ではなくなりつつある

  • 「社会への価値の創出」という観点から
  • いわゆる「優秀さ」は文脈依存的な概念であることに注意が必要
    • どのような時代にあっても、その時代において「望ましい」とされる人材の要件は、その時代に特有の社会システムやテクノロジーの要請によって規定される

オールドタイプが発揮してきた思考・行動様式によって、資本主義というシステムが生み出す問題が拡大再生産されている

  • 都市のゴミ問題などなど
  • 量的な向上により豊かになるフェーズは終わった

問題発見能力が希少

  • ビジネスは常に「問題の発見」と「問題の解決」が組み合わされることで成立
  • しかし、現在は「問題」そのものが希少になっている
    • 目立った問題は解決されてしまっている
  • ボトルネックは問題の「解決能力」ではなく「発見能力」に発生する
  • → 結果として問題解決者の価値が低減する一方で、問題発見者の価値が上昇することになる

現代はニヒリズム的

ニヒリズムとは、ニーチェによると「何のために、という問いに対して答えられないこと」 つまり「意味が失われた状態」こそが、ニヒリズムの本質

  • 私たちは「モノが過剰で、意味が希少な時代」を生きている
  • 「モノ」がその過剰さゆえに価値を減殺させる一方で、「意味」がその希少さゆえに価値を持つというのが21世紀という時代
  • 相も変わらずに「役に立つモノ」を生産し続けようとするオールドタイプは価値を失う
  • 希少な「意味」を世界に対して与えるニュータイプは大きな価値を生み出していくことになる

課題設定者が大きな価値を生む時代

  • かつて高く評価された「問題解決者=プロブレムソルバー」はオールドタイプとして大きく価値を減損
    • コンサルタントとかその最たるものな気がする
  • 誰も気づいていない問題を見出し、経済的な枠組みの中で解消する仕組みを提起する「課題設定者=アジェンダシェイパー」が、ニュータイプとして大きな価値を生むことになる

問題がないのは良いこと

  • モノが過剰に行きわたり、解消すべき問題がき紹介しているのであれば、むしろ「失業」は生産性向上の末に達成された歓迎すべき状況だと考えるべき
  • オールドタイプはクソ仕事を生み続ける
    • 目的や意味を明確化することなく、ただひたすらに生産性を求めて量的成果を追求するオールドタイプは、さらなる「クソ仕事」を作り出して周囲のモチベーションを破壊し、自らも「無意味の泥沼」へと陥っていく
  • ニュータイプはさらなる価値を生む
    • 常に「仕事の目的」や「仕事の意味」を形成し、本質的な価値を言語化・構造化できるニュータイプは、人材を惹きつけ、モチベーションを引き出し、大きな価値を生み出すことになる

VUCAの進行が価値に与える3つの影響

経験の無価値化

  • 経験豊富が価値であったが、環境変化が大きいと過去の経験が無価値になっていく
  • むしろ足かせになったりする?
  • 常に学び続ける人が価値を生む

予測の無価値化

  • 中長期的な予測のもとに計画することがリスクになる
  • とりあえず試して結果を見ながら微調整を繰り返すほうが

最適化の無価値化

  • 常に変化する→ある時点に高度に最適化することはすぐに時代遅れになる
  • 最適化と言うより、柔軟性が重要に

スケールメリットの消失

その理由

  • 限界費用がゼロになる
  • メディアと流通の変化
    • 薄く広くマスに届けるタイプから個別に密に届けられるようになった

問題の希少化や構想力の衰え

  • 問題解決の世界では、「問題」を「望ましい状態と現在の状況が一致していない状況」と定義
    • →「望ましい状態」と「現在の状態」に「差分」があること、これを「問題」として確定
  • 「問題不足」はすなわち、世界や人間の理想を描く構想力の衰えに起因している
  • ニュータイプは、常に自分なりのり想像を思い描いている人
    • そのギャップを見出して問題を解決していく
  • 人類学者の丸山真男は『日本文化のかくれた形』の中で、日本人の基本的な態度は「キョロキョロすること」だと指摘
    • いつも、どこか外側に自分のところよりも上位の文化があって、「善いもの」は常に外部からやってくる、という基本的な態度
    • → 文化的に、自らより良いものを作っていくという姿勢が今まであまりなかった?(この手の主張はものはいいようなのでなんとも言えんが)

人のやる気は意味次第

  • オールドタイプはKPIを振りかざし叱咤する
  • ニュータイプは目的と意味を語り部下のモチベーションに訴える
  • 経営資源のヒト・モノ・カネのうち、ヒトだけは可変
    • モチベーションによりパフォーマンスが大きく変わる

論理偏重での企業の意思決定はパフォーマンス低下

  1. 差別化の喪失
    • 正解のコモディティ化
    • 分析的で論理的な情報処理能力はもう必須スキル
  2. 方法論としての限界
    • VUCA化する世界では意味があまりなくなってくる
  3. 意味を作れない
    • 役に立つよりも意味がある

寡占化と分散化の二極化が同時に進む

大企業による寡占化と企業に依存しない個人の台頭が同時に起きる!

  • 「役に立つ」市場では上位による寡占が進む
  • 「意味がある」市場ではグローバルニッチによる多様化が進む

キャリアのバーベル戦略

『ブラックスワン』や『反脆弱性』といった世界的ベストセラーの著者、ナシーム・タレブが命名

  • バーベル戦略とは、極端にリスクの異なる2つの職業を同時に持つ、という戦略のこと
  • タレブ自身はこの戦略を「90%会計士、10%ロックスターという生き方」というたとえで説明

Hippoはリスクが高くなる

  • Hippo = Highest-Paid Person's Opnionの略
    • 一番給料の高い人の意見により意思決定をしていく仕組み
  • VUCA化する世界で「経験・知識の量」と「意思決定の権限」を相関させていくスタイルはリスクが高い

ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式

ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式

  • 作者:山口 周
  • 発売日: 2019/07/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)